経済的官能小説

和夫は、月明かりに照らし出された政子の双子の赤字を眺めていた。
政子は無言のまま和夫の格差問題にそっと手を当てると、なんとも愛しそうにやさしく撫ぜた。
和夫は思わず政子の双子の赤字に顔を近づけると、そっと口付けをし、そのまま量的金融緩和の解除に踏み切った。
あらわになった政子の双子の赤字は、今にもはちきれんばかり。
そのまま和夫は、政子の双子の赤字を執拗に攻め立て、それに耐え切れず政子のFRBは更なる利上げに踏み切った。
和夫は一瞬、政子のデフレ傾向が強まると思い、執拗に攻めていた手を休めた。
ところが、政子のGDPはそのデフレ傾向を跳ね返すように大きく伸び、デフレどころかインフレ傾向に傾き始めた。
和夫はそんな政子のインフレを確かめるや否や、大きくなった格差問題をおもむろに政子に押し当てた。
政子は嬉しさと興奮で和夫のはちきれんばかりの格差問題に手を伸ばし、やさしく迎え入れた。
和夫の頭の中は真っ白になり、政子から溢れてくるインフレの波に飲まれながら、大きくなった格差問題を激しく突きつけた。
政子も激しく突きつけられる格差問題に併せて、大きく揺れ動く為替相場に快感を覚えた。
為替相場が揺れ動くにつれ、和夫と政子の貿易摩擦に問題が生じ始めた頃、二人の間でバブルがはじけた。
それと同時に和夫の金融市場はマネーサプライの激増に手の施しようがないくらい、
まさに絶頂と言うにふさわしいほどの混乱の中、和夫と政子はお互いの問題をやさしく撫ぜながら眠りについた・・・。